朝食は本当に大事?管理栄養士が栄養面から考えた
「朝食って、食べたほうがいいの?」
朝は時間がなかったり、起きてすぐは食欲がなかったりして、朝食を食べない人もいるのではないでしょうか。
一方で、「朝食を抜くと健康に悪い」「朝食はしっかり食べたほうがいい」という話もよく聞きます。
では、実際のところ朝食は必要なのでしょうか?
今回は、管理栄養士のなるせが、朝食について栄養面から考えてみたいと思います。
朝食については、さまざまな研究が行われています。
農林水産省でも、日本人を対象とした研究から、朝食を食べる習慣と栄養バランスや生活リズムなどとの関係が紹介されています。
例えば、朝食を毎日食べる人は、そうでない人と比べて、たんぱく質や炭水化物、鉄、ビタミンB1・B2などの栄養素の摂取量が多いという研究結果も紹介されています。
では、朝食を食べることで、私たちの栄養面にはどんなメリットがあるのでしょうか?
朝食を食べるメリット
① 1日のエネルギーを補給できる
寝ている間は食事をしていないため、朝は前の食事から時間が空いています。
朝食でご飯やパンなどの主食を食べることにより、1日の活動に必要なエネルギーを補給できます。
特に朝から仕事や学校などで活動する人にとって、朝食はエネルギーを補給する大切な機会です。
② 栄養素を摂る機会を増やせる
朝食を食べることで、1日の中で栄養素を摂る機会が増えます。
例えば、
- 卵
- 納豆
- ヨーグルト
- 野菜
- 果物
などを組み合わせることで、たんぱく質やビタミン・ミネラル、食物繊維などを補うことができます。
③ 食事のリズムを作りやすい
朝食を食べる習慣は、生活リズムとも関係しています。
朝起きて朝食を食べるという習慣が、その後の昼食や夕食などの食事リズムを作るきっかけにもなります。
じゃあ、朝食を抜いたらダメなの?
ここが一番気になるところですよね。
結論としては、
「朝食を抜いた=必ず栄養不足になる」わけではありません。
例えば、朝食を食べなくても、昼食・夕食・間食などで必要なエネルギーや栄養素を十分に摂れている人もいます。
一方で、朝食を抜くことで1日の食事量そのものが少なくなってしまう人もいます。
その場合は、エネルギーや栄養素が不足する可能性があります。
つまり、
朝食を食べるかどうかだけではなく、1日全体で必要な栄養を摂れているかを見ることが大切です。
朝食を食べるなら「何を食べるか」も大切!
「朝食を食べれば何でもOK」というわけではありません。
せっかく朝食を食べるなら、できる範囲で栄養バランスも意識してみましょう。
基本は、
主食+たんぱく質を含む食品+野菜・果物
です。
例えば、
ご飯派なら
ご飯+納豆+卵+味噌汁
パン派なら
パン+ヨーグルト+ゆで卵+果物
時間がないなら
おにぎり+ゆで卵
などと毎朝完璧な朝食を作る必要はありません。
「パンだけだったところにヨーグルトを追加する」、「おにぎりに卵をプラスする」など、できるところから始めてみましょう。
朝は食欲がない人はどうする?
「朝はどうしても食欲がない」という人もいますよね。そんな場合は、無理に朝からたくさん食べる必要はありません。
例えば、
- バナナ
- ヨーグルト
- 牛乳
- スープ
- 小さめのおにぎり
など、食べやすいものから試してみるのも一つの方法です。
まずは少量から始めて、自分が食べやすいものを見つけてみましょう。
まとめ
朝食は、1日のエネルギーや栄養素を補給したり、食事のリズムを作ったりするうえで大切な食事です。農林水産省でも、朝食を食べる習慣と栄養バランスや生活リズムなどとの関係について、複数の研究結果が紹介されています。
ただし、
「朝食を食べれば必ず健康になる」という単純な話ではありません。
大切なのは、朝食だけを見るのではなく、1日全体で必要なエネルギーや栄養素を摂れているかを考えること。
朝食を食べる人は、主食・たんぱく質・野菜や果物などを意識して、できる範囲でバランスを整えてみましょう。
朝は食欲がない人や時間がない人は、まずは食べやすいものから。無理なく続けられる、自分に合った朝食の取り方を見つけてみましょう。
参考資料
農林水産省「朝食を毎日食べるとどんないいことがあるの?」
